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【Nプロジェクト】第4回 夏期特別講座

8月23日(金)12:30~14:30に夏期特別講座ラストの第4回が開催されました。
中村秀仁先生(京都大学)による「放射線の基礎」と白川芳幸先生(早稲田大学)から「放射線利用の最前線」を生徒69名とともに学びました。
当日、取材に来て下さった露木さん(毎日新聞社)誠にありがとうございます。
今年度は9月21日の「京大アカデミックデイ」が外部発表の初めとなります。昨年に比べると秋から年明けにプログラムが組まれており、ファーストペンギンとセカンドペンギンの融合が前半戦の見どころです。
さて、今回も万博といえばミャクミャク。中村先生といえばミャクミャク。クイズの冒頭、出ました!「ミャクミャクの元気の源は?」知りません。そんな設定があることすら・・・。太陽の光を浴びることだそうです。ここから可視光周辺の紫外線、赤外線、放射線へと話がつながり、目に見えない放射線は怖い存在として認識されがちだけれども、様々な分野で有効利用されているのですよ!と結ばれていきます。これは後半の白川先生による講義への伏線でした。

中村先生は自身の研究の過程でペットボトルに放射線を当てると青く光ることを発見したことで有名です。革新的な放射線蛍光プラスチック『シンチレックス』の開発により、安価で高性能な放射線検出器の製造へと繋がりました。今回は「36本のペットボトルでどれが一番光ったでしょう?」というクイズも織り交ぜながらPET素材の元素についても学びました。ちなみに炭酸が抜けないように工夫されているものよりも、純度が高いプラスチックボトルの方が反応は強く出るとのことでした。
その後、日本に住む人々の年間被ばく量は宇宙からの放射線や空気中、食物などからの自然被ばくについて学びを深めました。

白川先生の講義ではレントゲン博士による放射線の発見や放射線障害など当時は未知の存在がゆえの人体への悪影響事例も紹介されました。アルファ線やベータ線は粒子で、ガンマ線やX線は電磁波の一種であり、それぞれの遮蔽について性質の違いや身体への影響についても教えていただきました。また産業界の放射線利用の実例や、福島原発事故の対応、エネルギー利用について触れられ、身の回りで活用されている事例を知り、生徒の興味も一層高まりました。

さぁ、これで講義による夏期のインプットは終了です。ここから…

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