学校案内
GREETING
理事長・学校長から
メッセージ 新時代をつくる君たちへ
私達の人生には、沢山の出会いがあります。出会いによって人生が変わることもあります。また、出会いによって人は育つものでもあります。どのような人に出会うかによって人の一生は左右されます。
学校は、善い友人と出会い、良い先生に出会うことの出来るところです。その場として、皆さんが本校を選ばれることをお奨めします。
本校は、昭和2年に設立され、日本大学付属大阪中学校として発足しました。その後昭和19年に日本大学から財団的に独立して大阪学園大阪中学校となり、今日に至っています。
本校の建学の精神は、「全人教育」即ち、知育、徳育、体育のバランスのとれた教育です。ただ、その核になるものは何と言っても知育です。知育を強化することによって徳育も伸ばされることになります。
本校の先生達は面倒見のよい教育、きめ細かい教育の実践に当たっています。このように、本校は心の友に出会うことが出来るところです。皆さんが本校で善き友人、良き先生に出会われることを祈っています。
理事長 深川 博之
主体的に行動する“オモロイ”18歳
「主体的に行動するオモロイ18歳」、大阪高校が目指す生徒像です。このフレーズを聞いて、どんな姿を想像しますか。解釈は皆さんの自由です。思い思いの姿があっていいし、その全てが正解です。でもせっかくですから、ヒントを少しだけ。キーワードはもちろん「主体的」、そして「オモロイ」です。
「主体的」とよく似た言葉に「自主的」というものがあります。自主的も素敵な言葉ですが、自主的にはどちらかというと与えられた課題をしっかりこなすという意味合いがあります。こんな感じです。英語が苦手な中学生がいます。その生徒に中学校や塾の先生が課題をたくさん出してくれます。それを毎日きちんとこなすのが自主的です。それに対して、主体的は自ら課題を見つけ、解決しようとする姿勢のことです。例えば、新入生のAさんは英語が苦手です。大阪高校は英検が全員受験。Aさん、目標を設定します。よし、私は10月の英検に合格する。問題集を書店で購入し、毎日1時間自習をします。いいですね。Aさん、「主体的」ですよ。
正解のない時代と言われて久しい現代。AIに代表されるテクノロジーの驚異的な進歩の反面、終わりのない国家間、民族間の争い、そして急激な気候変動や様々な環境問題。多くの困難な課題が突き付けられている時代に私たちは生きています。正解がないからこそ、自ら課題を見つけ、そしてそれを解決しようとする主体的な姿勢がとても重要です。大阪高校には皆さんが主体的になれる取り組みがたくさんあります。それは毎日の授業かもしれません。それは学期ごとの行事かもしれません。いや、それは放課後の部活かもしれません。ひょっとしたら本校独自のゼミやラボかもしれません。いやいや、夏期講座、OS委員会、PR委員会、Nプロ、オホーツク学、東北震災ボランティア、セブ島語学研修、CET留学生交流…。きりがないのでもうやめます。大高の様々な教育活動に積極的に参加をして、主体的な自分を育んで下さい。
さて、もう一つのキーワード、「オモロイ」です。この言葉にもいろいろな解釈があると思います。大阪高校のオモロイの解釈に最も近いのが、河合隼雄さんの説明です。兵庫県出身の河合隼雄さんは関西が誇る知識人でした。臨床心理学者で文化庁長官でもあった河合隼雄さんは著書の中でオモロイをこう説明しています。
「オモロイはおもしろいとニュアンスの差があり、そこに大切なポイントがある。オモロイという形容詞を使うとき、それは「面白い」とか「ためになる」などという判断以前、どこか腹にこたえるものがあった、何か未知のインパクトがあったことを意味し、それは知的判断というより、人間全体としての反応に重点を置いた言葉である。「オモロイな、よしやろう!」というように、何かこちらの身体まで動き出しそうな、そう、オモロイは人の心も身体も動かす言葉なのである。」
経済産業省が発表した「人生100年時代の社会人基礎力」では社会で活躍するのに必要な能力として、前に踏み出す力、考え抜く力、そしてチームで働く力の3つを紹介しています。チームで働く力とは、グループ内の協調性だけにとどまらず、多様な人々とのがつながりや協働を生み出す力のことです。やはり「オモロイ」は大事なキーワードです。
大阪高校は2027年に創立100周年という記念すべき節目を迎えます。もちろん記念行事も予定していますが、大阪高校は創立100周年を単なるイベントではなく、「大高」をより良い学校にしていくための絶好の機会だと考えています。創立100周年までの3年間、大阪高校は様々な取り組みにチャレンジをします。
より「オモロイ」大阪高校にご期待ください。
学校長 平野 宏太