オモロイが、いつのまにか本気に変わった3年間

学生時代、一番「オモロイ!」と思った出来事は?
私が入学したのは共学化から2年目の時でした。そんな私は共学の学校に入学したのに3年間男子クラス。極め付けは3年生の時、男子クラスなのに担任は女性、しかも理系クラスなのに国語の先生という、ギャップがありすぎる組み合わせでした。最初は「なんでやねん」としか思えませんでしたが、そんな環境に真正面から向き合ってくれる先生の姿勢に、クラスの男子はだんだん引き込まれていきました。そして何より印象的だったのは、先生のご懐妊の発表。男子には経験できない妊婦の大変さを間近で知り、命の大切さを教えてもらった、忘れられない1年でした。
男子クラスなのに女性、理系クラスなのに国語担当という、バックグラウンドが全く違う環境に真正面から向き合ってくれた担任の先生から、自分と違う価値観を受け入れる大切さや、知らない文化の中で成長していく姿勢を学びました。それは今、プロの現場で働くアナリストとしてデータや選手の感覚、国籍や文化の違いなど、自分とは違う視点に出会うたびに、否定せず謙虚に向き合う姿勢の土台になっています。
今の自分につながっている大高での学びや経験を教えてください
バスケットボール部で活動する中で、恩師から何度も伝えられた言葉があります。成長のために必要なこと。それは「闘志・意欲・意識・技術」。
高校2年生の時、私は選手を辞め、主務になるという決断をしました。今振り返っても、人生において最も大きな決断の一つだったと思います。そして、その選択肢を与えてくれたのが、この言葉をくれた恩師でした。
当時は、選手としてプレーすることだけがバスケットボールへの関わり方だと思っていました。しかし、主務としてチームを支える中で、技術だけではなく、自分自身がどのような姿勢で物事に向き合うのかが大切なのだと学びました。
技術を磨くことはもちろん大切です。ただ、どれだけ高度な技術や知識を身につけても、それだけで人の心を動かせるわけではありません。情報が溢れ、AIが発展していく今の時代だからこそ、そのことをより強く実感しています。
プロのアナリストとして働く今も、この考えは変わりません。どれだけ質の高い分析や情報を提供できたとしても、そこに自分自身の闘志や意欲がなければ、チームを動かす力にはならないと思っています。チームに対してどれだけ本気で向き合えるか。その姿勢があってこそ、自分の技術が初めてチームの力になり、その先にいるファンの皆様にも、チームの想いや熱量が伝わっていくのだと感じています。
大高で教えていただいた「闘志・意欲・意識・技術」という言葉は、今の私の仕事観の根幹になっています。その中でも、「闘志・意欲は、自分でしか作れないものだ」という言葉を胸に留め、これからも自分自身の姿勢を大切にしながら仕事に向き合い、プロとして多くの方に元気を届けられるよう、取り組んでいきたいと思います。
あなたにとって大高とは?
違いを楽しみ、本気を注ぐことを教えてくれた、すべての土台
後輩へ伝えたいこと
AIがどんどん発展していくこれからの時代、大切なのは「答えを出す力」以上に「問いを立てる力」だと思います。担任の先生から教わった「違いを受け入れる力」。そして、部活の恩師から教わった闘志・意欲・意識を持って、「自分の決めた道を信じて進む力」。この3つがあれば、AIには真似できない、自分にしかできないことがきっと見つかると思います。
100周年へのメッセージ
創立100周年、誠におめでとうございます。
在学中、生徒一人ひとりの挑戦に真正面から向き合ってくださった教職員の皆様に、深く感謝申し上げます。
多くの卒業生が社会で活躍されていること、そして母校を愛する卒業生が教員として戻り、恩送りのように情熱を受け継いでいる温かい循環こそが、大高の大きな魅力であり強みだと実感しています。
100年の節目を迎え、伝統と進化を重ねる大高が、これからも生徒たちの夢を育む場であり続けることを祈念し、更なるご発展をお祝いの言葉とさせていただきます。
オモロイが、いつのまにか本気に変わった3年間
木村 和希さん
三遠ネオフェニックス 勤務
日本経済大学→福岡大学大学院 進学
2012年度 総合進学コース 卒業
大阪市立淀中学校 出身

